君色 **空色**
金曜日

今日は教育論1つのために、2時間以上かけて大学に行かなくてはならない

テンションの下がった状態で教育論の教室に入ると、意味もなく教職の授業というのは人が多い

私は座席票を確認すると、左端の自分の席に腰かけた

少ししてから、いつものように彼が私の隣に座る

彼に気がついて、私は「おはよう」と挨拶して、いつもの調子で私は彼と会話を始める

これはここ1週間で、私にしては本当に大きな進歩だ

元々人見知りするタイプのハズなのに、なぜだか彼相手だと話しやすい


「私、今日テストこれだけなんだよねぇ!!ほんとありえないくない??だって、教職の単位だけのためだけに2時間の通学って…」

「俺も今日はこのテストだけやで?」


私の愚痴に彼がそう答えるので、共通点が増えるのが嬉しくてますます話を続けてしまう


「岩崎くんて、ここまで通学どれくらいかかるん?」

「俺?2時間弱かな?」

「え!?同じくらい通学かかる人おると思わんかったわ!!」


私は驚きながらも、そう言えば英語の初めの自己紹介の授業で、同じように遠くから来ている人がいた事を思い出した


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