君色 **空色**
思わず言葉に詰まってしまうのは、図星だからだ

ずっと大切に私を扱ってくれる岩崎くん

今日が初めてのキスだなんて、きっと普通だった遅い

そんな状態で、一晩同じ部屋に寝泊まりなんて……

以前私は1度添い寝(?)はしたけれど、今晩一緒にいるとなるのは………

私だって子供じゃない

まぁ大人でもないのだけれど……

でも、それがどういう事が起きる可能性があるかくらいは私にだって分かる


悶々としている私に苦笑しながら、佳奈さんは「まぁ、とりあえ部屋に入ろうか」と言ってカードキーを差し込んだ


「先にお風呂入ってください」


荷物を置きながら私がそう言うと、彼女が不服そうな顔を浮かべたので、私は慌てて「入って!」と言い直した

忘れていた

敬語は禁止されたのだった……


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