君色 ＊＊空色＊＊

そんな事を考えていると、私のケータイが突然震えだした

サブ画面を確認すると、差出人は『岩崎くん』

前に座る彼をチラリと一瞥すると、私はケータイを開いてメールを確認し始めた


『佳奈が楠木に会いたいってよ？お昼一緒にどうかってさ……どうする？？』


佳奈さんに会いたかった私は、急いでOKのメールを送信した

あの旅行以来、メールや電話で話はするが、直接彼女に会うのは久々だ

隣に座るユゥちゃんに、私は電子辞書を見せて、今日のお昼は別で食べてくるという旨を伝える


『わかった　ともちゃんにもつたえとく』


自分の電子辞書に言葉を打ち込んで、返事を返すユゥちゃんに「ありがとう」と口ぱくで伝えると、私は再び黒板を眺め始めた

早くお昼にならないかな～と思いながら、私は楽しくないハゲかけ頭の先生の話を聞かずに、その後ずっと爛々としていた