君色 **空色**
「それじゃあ意外に、住んでるところ近いかもしれへんなぁ」


私は楽しそうにそう言いながら、プリントをまとめて端に置いた


もう勉強なんてしていられない
こうなったら、勉強なんてどうでも良いや


そんな事を思いながら私は、彼との話を続けていく


「まさかの1教科。しかも家でる時、雨降ってたから傘持ってきたのに、今は綺麗に晴れてますからねぇ」


目を細めながら私がそう言うと「俺も持って来たよ」と苦笑しながら彼は答えた


「あ、そっちも降ってたん?これが通学距離の長さの悲しい性かなぁ」


楽しみながら会話をしていると、私は彼の手元にあるものを発見して、それをツッコんだ


「授業ちゃんと聞いてないやろぉ!!落書き発見」


苦笑しながら私がそう言うと、先生たちが入ってきて、会話が中断されてしまう

少し残念な気分に浸りながら、私は持ち込み可の憂鬱なテストを、少し楽しみながら受け



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