君色 **空色**
「おはよ~」


眠そうにそう挨拶しながら、私は彼女の隣りに腰掛ける


「うぅ~チャイ語ヤバし!!」


そう私が呟くと「私もヤバい」とユゥちゃんが私の隣で言う

いやいや、彼女の『ヤバい』は、私にしたら『OK』の方だから……

そう心の中で言いながらも、机に頬をくっつけながら、私はチャイ語の教科書をめくりだす

見れば見るほど、出来る気がしてこない

そうしているうちに、隣に人の気配を感じて、私は顔を上げた

横に腰かけたのは彼の姿

私が「おはよう」と挨拶すると、いつものあの顔で「おはよう」と言ってくれる


「チャイ語どう?勉強した?私はヤバい!!」


と言いながら、私は足をバタバタとさせる


「俺もヤバい!!ってか昨日9時までバイトやったし…」


私の言葉に彼がそう返すので、私は驚いて彼を見つめてしまう


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