君色 **空色**
良いのかな?いつも通りにしてて……


さっそく佳奈ちゃんの言葉に不安を覚えつつも、私はホットケーキを1口食べた


「おいしぃ~♪」


こんな時でも、何だかんだで私の甘いモノ好きは暗い考えに勝ったようだ

思わず笑みがこぼれてしまう

それから2口目、3口目と食べて、とある事を私は思い出す

この場面で言うのはどうなのだろうかと危惧しながらも、言わずに行けばもっとややこしくなりそうだと思い、思いきって彼に言葉をかけてみる


「岩崎くん……昨日アイツの話は、俺の前でするなって言われたんだけど……」


その言葉に彼はサッと素早く私の方を見返す

思わず視線を逸らしたくなりながら、それをこらえる

その結果上目づかいのようになりながら、私は彼の様子を窺った


「いや、あれは俺の方が悪かったし……」


彼はそう言って、軽く私から視線を落とした


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