君色 **空色**
辰にいの言葉を聞いて、私の中で何かがキレた音がして、溜まっていた言葉が一気に口から出てきた


「はぁ!?だいたいね、辰にいがこんな風にしたんじゃない!!今も好きとか、どう考えても冗談にしか聴こえないっての!!!」

「何それ!!酷すぎねぇ!?」

「自業自得でしょ!!だいたい、手紙もよこさなかったくせに、今も好きとか訳分かんないから!!」


最後の私の言葉に「へ!?」と辰にいは間抜けな声を上げた

その声に、私も少し冷静さを取り戻す


「待って、手紙くれなくなったのは、陽菜の方じゃん!」

「???何言っての、辰にいがくれなくなったんじゃん!?」


何かがおかしい

どうも私たちの意見が食い違っている


「辰にい、私に本当に手紙送ったの?」

「送ったっての!陽菜こそどうなんだよ?」

「送ったわよ!!」


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