君色 **空色**
「ウソだ!!」

「いや、マジで」

「っ~!!」


真顔の所を見ると、マジの様だ

そう言われてみれば、心当たりがあるような気がしてくるので、もう反論が出来ない

仕掛けたつもりが逆に丸め込まれて、黙っていると、彼が再び私をギュッと抱きしめた


「好きだよ、陽菜」


その言葉にビクッとしてしまうのは、耳元なんかで彼が囁くから

抗議しようと顔をあげると、彼の頬が赤く染まっていた


恥ずかしいなら、やるなよ!


そう思っていると「陽菜、顔真っ赤っか」と言って彼は笑い始めた


「翔太くんもじゃん!!」


そう私が言うと、彼は再び私を抱きしめて、自分の顔を見せないようにする


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