君色 **空色**
「………良いです。やっぱり出すのやめておくんで」
少し考えてから、そう言って私はポストとは逆の道、バス停の方へと歩きだした
あの人に手紙を出さなくなったのはいつからだろう?
最初の頃はずっと出していた
毎日毎日
手紙だからその日の内に届くはずなんてないのに……
彼から手紙が来なくなったのはいつからだろう?
待っても待っても来なくなったのは……
それは結構早かった気がする
きっともう、忘れなきゃいけない事なのに、私は全く忘れられていない――――
今学期最初の授業である、説明だけの体育を終え、久々トモちゃん達とお昼を食べに、私は早足で社学に向かった
「久々~♪」
そんなセリフの後は、2ヶ月も会っていないなんて思わないくらい、いつも通りの会話が始まる
「さっきの講義どうだった?」とか「次の授業は何か?」なんて話だ
少し考えてから、そう言って私はポストとは逆の道、バス停の方へと歩きだした
あの人に手紙を出さなくなったのはいつからだろう?
最初の頃はずっと出していた
毎日毎日
手紙だからその日の内に届くはずなんてないのに……
彼から手紙が来なくなったのはいつからだろう?
待っても待っても来なくなったのは……
それは結構早かった気がする
きっともう、忘れなきゃいけない事なのに、私は全く忘れられていない――――
今学期最初の授業である、説明だけの体育を終え、久々トモちゃん達とお昼を食べに、私は早足で社学に向かった
「久々~♪」
そんなセリフの後は、2ヶ月も会っていないなんて思わないくらい、いつも通りの会話が始まる
「さっきの講義どうだった?」とか「次の授業は何か?」なんて話だ