君色 **空色**
次の日

いつもは重い体を起して学校に向かうわけだけれど、今日は少し気分が良い

いつものようにお弁当箱を包んで家を出る準備をする


「おはよう」


玄関の扉を開けた瞬間に目に入ったのは、お母さんの姿


「早いね、お母さん!新聞取り?」

「ん?ええ、そうね」

「んじゃ、行ってきまーす♪」


家を出て見る空はまだ暗い


白くなった月を見ながら、私はバス停へと走り出す

私の日課

バス停まで走る

じゃないと間に合わないからだ


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