君色 **空色**
メール送信後、ルナちゃんの返事は授業が終了するまでに返ってきた


『ほんまにどうしようかぁ~金曜とかは??』


そう尋ねられて、金曜の時間割を想像してみる

1限目が英語表現、2限目が社会調査法、3限目が心理学研究だ

2限目は譲れないけれど、3限目なら辛うじてサボっても良いと思える……


『私はOK!岩崎くんから返事か返ってこないから、返ってきたらメールするな!!』


そうルナちゃんにメールを送信して、私はパタリとケータイを閉じる

それから翌日にかけて、彼から全く返事が返ってこない

ルナちゃんにメールを返さなくてはならないのに、岩崎くんは……


「さては寝たか?または彼女か……」


そんな事を考えながら、私はケータイを見つめてみる

当たり前だが、ケータイを見つめたって、睨んだって、返事は返ってこない

分かっていながらも、私はケータイを見つめて、溜息をついて眠りについた



< 59 / 292 >

この作品をシェア

pagetop