君色 **空色**
送信ボタンを押して、数分待つとケータイが震える


『それなら俺がバイト1コマ休めるか聞いてみるわぁ』


ラッキー
これで日にち決まるかも♪


そう思ってお礼と宜しくのメールを、私は送る

パタンと音をたててケータイを閉じると、肩を横からチョイチョイと叩けれる


「水色の彼?」


叩かれた方を見ると、トモちゃんが楽しそうに小声で私に尋ねた


「……うん、岩崎くん」


隠してもしょうがないので、正直にその質問に答える


「岩崎くんがバイト休んでくれるかも、って事で決まりそうかな?」

「おぉ!デートの日が決まりそうか!!」

「だから、違うって!だいたいルナちゃんおるって!!」


このネタは、一体いつまで引っ張られるのだろうか……

そう一瞬思ってから、考えてもしょうがない事だと思いなおして、ケータイをバックに直した


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