君色 **空色**
教室に入ると、目をみはるほどの凄い人だった

さすが必修科目は人が多い

人が群がっている座席表前に並んで、数秒凝視する


あった、これまた今回は物凄く後ろの方だ


座席表前は結構な混み具合だったが、自分の席に向かうとほとんど人は座っていなかった

私の席は1番端にあたったために、学籍番号が隣の友達のユゥちゃんとも離れていた


そう言えば、私の逆サイドの隣は誰だったろうか?


そんな事を考えながらも、1限目のテストである必修のキリスト教学のレジュメをペラペラとめくる

そうしていると、学生たちがちらほらとやって来て、席が埋まっていった

それにもかかわらず、依然として私の隣は空いていた


本当に、一体誰だったっけ!?


そう言う疑問を抱いてしまうという、自分の観察力のなさに脱力感を抱いていると、横に立つ人の気配を感じる


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