ロマンス@南国
あたしはボックスが来たのを確認し、オープンボタンを押して開けた。
中へ入ると、欧米系の金髪碧眼(きんぱつへきがん)のカップルが一組乗っている。
あたしも喬も軽く目を上げて、そのカップルの方を見、何も言われないと悟って、ゆっくりとボックス内へ入っていった。
あたしたち二人は海外生活を存分に楽しんだからか、もうそろそろ日本の水が飲みたい。
「休みも終わりだね」
「ええ。これからスーベニアーズショップ行くけど、何か買いたいものある?」
「そうだな……」
喬が考え込み、一瞬の間の後、
「――リングが欲しい」
と言った。
「リングって、ペアリング?」
「ああ。お揃いのリングがいいね。イニシャルでも彫ってもらって」
中へ入ると、欧米系の金髪碧眼(きんぱつへきがん)のカップルが一組乗っている。
あたしも喬も軽く目を上げて、そのカップルの方を見、何も言われないと悟って、ゆっくりとボックス内へ入っていった。
あたしたち二人は海外生活を存分に楽しんだからか、もうそろそろ日本の水が飲みたい。
「休みも終わりだね」
「ええ。これからスーベニアーズショップ行くけど、何か買いたいものある?」
「そうだな……」
喬が考え込み、一瞬の間の後、
「――リングが欲しい」
と言った。
「リングって、ペアリング?」
「ああ。お揃いのリングがいいね。イニシャルでも彫ってもらって」