ロマンス@南国
いつの間にか、目の前に灰皿が用意されている。
あたしは燃え残ったタバコを灰皿に押し付けて揉み消し、再びカクテルグラスに口を付けた。
飲みかけだったカクテルを飲み干してしまい、ゆっくりと息をつく。
吐息が漏れ出たところで、喬があたしに向かって問いかけてきた。
「お客様、お名前は?」
「あたし?あたしは高橋亜紀子」
「亜紀子さんですね?」
「ええ。……あなたは何ていうの?」
「私はタカシといいます」
あたしと喬は全くの初対面だったのだが、なぜかしら息が合っていた。
あたしは一応、遊びに来ていたのだが、歌舞伎町の飲み屋やホストクラブがどんな感じで営業されているのか、偵察も兼ねて出てきていた。
あたしはその夜、喬たちホストと浴びるように酒を飲み、彼の仕事が終わると、
あたしは燃え残ったタバコを灰皿に押し付けて揉み消し、再びカクテルグラスに口を付けた。
飲みかけだったカクテルを飲み干してしまい、ゆっくりと息をつく。
吐息が漏れ出たところで、喬があたしに向かって問いかけてきた。
「お客様、お名前は?」
「あたし?あたしは高橋亜紀子」
「亜紀子さんですね?」
「ええ。……あなたは何ていうの?」
「私はタカシといいます」
あたしと喬は全くの初対面だったのだが、なぜかしら息が合っていた。
あたしは一応、遊びに来ていたのだが、歌舞伎町の飲み屋やホストクラブがどんな感じで営業されているのか、偵察も兼ねて出てきていた。
あたしはその夜、喬たちホストと浴びるように酒を飲み、彼の仕事が終わると、