<短編>美しいさよならをしましょう



「わたし
あなたとはまだ結婚できない。
でもあなたを失いたくない。
子供が大きくなったら、それでもまだわたしのこと愛してくれていたら
わたし離婚するから、
結婚しましょう。」


いつもの
あなたの部屋で

静かに言葉を放つ。


すると、
あなたは
にこりと笑い、

「俺は待てるよ。
結婚したら、堂々と幸恵のこと、妻としてみんなに紹介できるね。」

と言った。

それを聞いて、
いつか
夫に
さよならを
告げなければいけない、と
思ったわたしがいた。




<完>



< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

<短編>パズル

総文字数/6,355

ミステリー・サスペンス16ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop