あの風の向こう側へ
夕暮れになると、街の灯り、船の汽笛、ライトアップされるベイブリッジ、なんともいいつくせないムーディなデートスポットになってしまい恋人たちのアマ~イ時間が始まってしまう。
―はぁ~、どうせだったら、可愛い彼女と二人っきりで来たいよなぁ~……
(まぁ、相手がいればの話だが……)
綺麗な夜景が見れるっていっても野郎ばっかりで見ても嬉しかないよ。
しかも残業で汚い作業着のままで……
凄く哀しくなってくるよなぁ、まったく―
なんてことを考えながら歩いていくと、現場のゲートにさしかかってきた。
「おっ、浩美ちゃ~ん、虎く~ん、おはよ~!」
と、明るい笑顔で大きな声が聞こえてきた。
―はぁ~、どうせだったら、可愛い彼女と二人っきりで来たいよなぁ~……
(まぁ、相手がいればの話だが……)
綺麗な夜景が見れるっていっても野郎ばっかりで見ても嬉しかないよ。
しかも残業で汚い作業着のままで……
凄く哀しくなってくるよなぁ、まったく―
なんてことを考えながら歩いていくと、現場のゲートにさしかかってきた。
「おっ、浩美ちゃ~ん、虎く~ん、おはよ~!」
と、明るい笑顔で大きな声が聞こえてきた。