あの風の向こう側へ
浩美と虎は鉄板で出来た狭くて昇降時に「カン、カン、カン」とけたたましく昇りにくい階段を上がっていく。
昇りきった右脇にある薄汚れたアルミのドアをこじ開け自分達のテーブルに向かい長椅子に腰を掛けると虎はすかさず一服。
テーブルの上の灰皿には、昨日の吸い殻が山盛りになっている。
「ふ~、旨いねぇ。あれ?浩美ちゃん吸わないの?」
浩美はポケットの中の携帯吸い殻入れをいじりながら、
「吸いすぎは体にあまり良くないからね。」
と、妙に説得力のあるセリフ。
「そうか、浩美ちゃんもとうとう守りに入ったか。俺は攻めて、攻めて、攻めて、攻めて、攻めまくるぜ。」
昇りきった右脇にある薄汚れたアルミのドアをこじ開け自分達のテーブルに向かい長椅子に腰を掛けると虎はすかさず一服。
テーブルの上の灰皿には、昨日の吸い殻が山盛りになっている。
「ふ~、旨いねぇ。あれ?浩美ちゃん吸わないの?」
浩美はポケットの中の携帯吸い殻入れをいじりながら、
「吸いすぎは体にあまり良くないからね。」
と、妙に説得力のあるセリフ。
「そうか、浩美ちゃんもとうとう守りに入ったか。俺は攻めて、攻めて、攻めて、攻めて、攻めまくるぜ。」