幼なじみの騎士くん
「照れなくていいってば。森下の気持ちはもう十分伝わってるよ♪」


郁は陽くんを見た。


楽しい…うれしい…


そんな表情。


郁は泣いてるんだよ?


嫌で泣いてるんだよ?


なのになんで笑顔?


友達だって言ってるのに…


いい風にとりすぎだよ…!!


郁は…思いっきり陽くんをにらんだ。


もう…陽くんなんて友達なんかじゃない!!


でも…


「もしかして…にらんでたりする?」


にらんでるのさえわかってもらえない。


「森下にいいこと教えてあげる。」


いいこと…


「森下はにらんでるみたいだけど…俺からしたら上目遣いなんだよね♪」


え…。


にらんでるのに…上目遣いになんて…。


郁と陽くんの身長差がかなりあるから…?


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