【番外編】幼なじみの恋心
予期せぬ告白
クラス替えで由香里とは別のクラスになった。

それでも由香里と話す機会は前より多くなった。

家が近所で帰り道が同じせいか、たまに一緒に帰ったりもした。

由香里といると自然体でいられた。

もし、この関係のまま将来ずっと楽しくいられればそれで良かった…。

そんな幼なじみの関係が変わる出来事があった…。


…そう、あれは暑い夏の日。

由香里が俺を呼び出した。

場所は放課後の誰もいない教室。

教室の開いた窓から風が吹き込む。

夏に吹く風は、蒸し暑さを増幅させる。



「…由香里が呼び出すなんて珍しいな。どうしたんだよ?」
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