【番外編】幼なじみの恋心
そんな由香里を見かけてから数ヶ月…。

確かあれは…冬に近い秋頃だった。

学校に着くなり、友達が勢いよく俺の肩を掴んで話しかけてきた。

クラスの様子もやけに騒がしい。



「…純!お前確か、2組の谷口由香里の幼なじみだったよな…!?」

「…そうだけど…どうしたんだよ?」

「…なら知ってるか?谷口、大人の男と付き合ってるらしいんだ!」



それは…前に見た人だろうか…。

思い当たるのはそれしかなかった。



「…いや、知らない…。」

「…そうか…。でも谷口かわいそうだな…。嫌な奴に見られたぞ…。」
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