【番外編】幼なじみの恋心
「…で、何の用?」



あっけらかんとした態度に腹が立つ。



「…由香里の何を見た…?」

「…ああ、そういや幼なじみだっけ。…別に見たありのままを話しただけだよ。男と歩いていたところを…ね。」

「どう…話したら…あんな噂になるんだよ…!」



由香里の噂には悪いものしかなかった。

援交とか、不倫…売春なんて噂するやつもいた…。

おかげで由香里は学校に来なくなった…。



「それは知らないよ。みんな勝手に話してるだけだろ?俺はただ…ぐはっ…何するんだよ!!」



気付けば俺は、右の拳で中嶋の顔をぶん殴っていた。
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