【番外編】幼なじみの恋心
怒りまかせに拳を振るったせいか、少し右手が痛い。

殴られた中嶋の左頬は赤くなっていた。



「…何って…“ありのまま”の感情を出しただけなんだけど…?」

「…これはただの暴力だ!こんなこと許され…。」

「じゃあ、お前のしたことは許されるのかよ!?」



中嶋の言葉を遮って言い放つ。

俺の言葉が想像以上に効いたらしい。

発言する気力が失せたみたいだった。

自分でも青春ドラマかと思うくらいの展開だった。

でも…さすがに殴るのはやり過ぎた。

中嶋を残して屋上から教室へ戻る。
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