【番外編】幼なじみの恋心
考えもなしに話す言葉だったのか…。

でも俺は相手を気遣ってやれるほどの余裕はなかった。

自分がこんなに余裕ないなんて知らなかった。

俺はまだ子供だな…。

だから由香里はあの人を…“浅賀さん”を選んだのかもな…。

自分にひどく落胆しながら、いつの間にか暗くなった帰り道を歩いた。

どんよりした空は、俺の気持ちそのものだった…。
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