【番外編】幼なじみの恋心
『大真面目!』って答えたら…。

『それなら、用紙の枠に収まる字で、きちんと就職希望先を書け。高木の用紙見て、飲んでたコーヒーを吹くところだったよ。』

そう言われて笑ったら、『笑う暇があったら、進路を真面目に考えろ』とまた怒鳴られた。

そのあと担任は呆れたように笑った。

俺ってもしかして…問題児?

結局その日は担任との個人面談が長引いて、外は真っ暗になっていた。

早く帰ろうと、足早に高校近くの駅に向かった。

すると、駅に人影が見えた。

近くまできて、それは見慣れた姿だとわかった。



「由香里…こんな遅くまで学校にいたのか?」
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