<続>ゆきんこ

『女慣れしてる』・・・確かにそんな感じ。
見た目も雰囲気も。

こんなのがこの集団にいるのが少し不思議なくらい。

「敦志たち、いつから知り合い?」

「ん?宏人はさっき言った通り幼馴染で、章大が中学から。アキラと海は高校から」

敦志が笑顔で答えてくれる。

「ふうん」

成る程、としか思いようがなかったから、あたしの反応はそれだけ。

「つーか、忘れてね?今スケッチの時間じゃね?」

アキラがスケッチブックを見せるように持ってそう言う。

「描くか・・・めんどいな」

宏人がはあっとため息をついた。



4人は校門のところに座り込んで、スケッチブックを広げた。




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