<続>ゆきんこ
旅行とは


あの後敦志は、いつも通りの敦志になって、ちょっとギクシャクした感じだったのはあたしだけだった。

火曜も水曜も木曜も、何故だか敦志以外の4人とも校門にいて、ちょっと話して帰るっていうのが続いた。


でも、金曜の今日は違うくて。

「美香、ダッシュ!」

校門前3メートルの位置まで来たあたしに向かって走ってくる敦志。

敦志の手が伸びてきて、思い切り手を捕まれる。

「う、わっ!!」

ぐん、と風が頬をかすり、若干引きずられる感じであたしは走った。



またもや意味不行動だ。




「・・・あーっ、きっちぃ!!」

「・・は・・・はあっ・・・・・・何なのあんたは」

「あー、うん。二人で話したくて」



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