神様と呼ばれた私
「呼んでみたかっただけ♪なぁ、リウ゛♪」
私は、心の底がじんわりと温かくなり、名前を呼ばれることの嬉しさを実感した。
「あっ!」
すると、いきなり少年が声をあげた。
そして、私の顔をまじまじと見る。
「どうしましたか?」
「え?あれ?気のせい??今、リウ゛笑わなかった?」
「どうでしょう?ここ何百年も笑っていないので、よくわかりません…。」
「まじ!?何百年も!?すげぇー。そうだ!なぁ、ばばぁ!今、笑ってたよな?」
老婆は、にっこりと優しい笑みを浮かべて、ゆったりと答えた。
「あぁ…。笑ってたともさ。確かにみたよ。よかったねぇ、リウ゛。」