神様と呼ばれた私
「…!?リウ゛?どうしたんだ!?どっか痛いのか?」
ウィルが驚いて、私の顔を覗き込んでくる。
心配されるのも、何百年ぶりだろう?
いや、今までに心配はたくさんされたが、それは神様としてだ。
普通の人間として、1人の生きている人間として、私を心配してくれている。
そう思うと、更に溢れだし、止まらなくなった。
「うわわっ!泣くなよ、リウ゛。どうしたんだよ?」
慌てたウィルは、困った顔で、モーズに視線をおくる。
きっと、助け船をだしてもらいたいのだろう。
するとモーズは、なだめるように私の背中をさすってくれた。
温かい手だった。