神様と呼ばれた私
「リウ゛…。」
ウィルは、ぽつりと私の名前を呼ぶと、息をひきとった。
「ウィル…?ウィル!!」
涙は止まらない。
いつまでも、いつまでも、私の頬を伝った。
ウィル…。
モーズ…。
先に逝ってしまった、親友…。
人の命とは、儚いものだ。
手に入れたと思った大切なものが、次の瞬間 掌が滑り落ちていく。
絶対に離しはしないと思っていたのに…。
モーズとウィルは、私に大切なものを残してくれた。
それは、心。
喜び、悲しみ、感動、幸せ…。
何百年間も忘れていた、たくさんの気持ちを思い出させてくれた。