ほんとうに大切なもの
私は送信したメールで満足し、仕事にいそしむことにした。
ポケットの携帯の振動に注意をしながら。


夕方、ユウヤから以外なメールが・・・。


―おはよ。
今日も出勤だから、メールくれたころは寝てたよ。今度会えるの楽しみにしてるよ。
また電話してね。

単調なメール。
私がどんな気持ちで送っているかも気づいていないんだろうな。


数日後にユウヤに会うために着て行く洋服を仕事帰りに買いに行こう。



見栄っ張りな私はユウヤに少しでも印象のいい女に思われたくて髪型や服装には気を使っていた。
最近は職場でもまわりから「化粧が変わった」だのいろいろ言われるようになった。


ユウヤに会える日までの日数はいつもより長く感じた。


< 10 / 21 >

この作品をシェア

pagetop