キミが大好きだから〜陽菜へ〜
〜Epilogue〜
四角い部屋の中に、
この季節にしては暖かい陽差しが差し込んでいる。


窓が少し開いてるのは、きっと、今ベッドによこになる彼女のしわざだろう。


それは多分朝に少し降った雪のせい。



なにひとつあの頃から変わってないのに…。



……俺の気持ちも。



俺は窓から、陽を浴びてキラキラしている雪をちょっと眺めてから窓を閉めた。


サヨナラ。



サヨナラ。



大好きだったよ。



…サヨナラ…
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