キミが大好きだから〜陽菜へ〜
haru
いつもと同じはずなのに、
今、俺は違和感を持ってこの風景を見ている。
「haruさん、こちらです」
揃いのスタッフジャケットを着た学生に先導されて歩く俺。
今日はやってきました、学祭当日。
haruとしてはじめての大学ライブ。
というより、人前で演奏したりするのなんか初めてで。
柄にもなく少々緊張してたりする。
陽菜には「来ないで」って頼んであるし。
…だって、恥ずかしいだろ?
初めてのことで。
やっぱり彼女には完璧かっこいい姿を見せたいものじゃん。
まだまだガキなのかな?
昨日カズマには笑われたところだけどさ。