キミが大好きだから〜陽菜へ〜

そういえば、、、


「紺野、カズマは?今日来ねぇの?」


あぁそういえば、と紺野。



「今日は観客としてお前を見るって言ってたから、その辺にいるんじゃないか」



おいおい。

それでいいのかよ。



「それにしても」


急に紺野が俺に顔を近づけて耳打ちする。


「お前うまいことやってるじゃん。全然誰も気づいてないし」



俺は思わずにやっとした。


「まかせとけよ」



歩きながらガラス戸に映る自分の姿を眺める。



「いつも」とは全然違う俺がいて。



< 107 / 412 >

この作品をシェア

pagetop