キミが大好きだから〜陽菜へ〜
そういえば、、、
「紺野、カズマは?今日来ねぇの?」
あぁそういえば、と紺野。
「今日は観客としてお前を見るって言ってたから、その辺にいるんじゃないか」
おいおい。
それでいいのかよ。
「それにしても」
急に紺野が俺に顔を近づけて耳打ちする。
「お前うまいことやってるじゃん。全然誰も気づいてないし」
俺は思わずにやっとした。
「まかせとけよ」
歩きながらガラス戸に映る自分の姿を眺める。
「いつも」とは全然違う俺がいて。