キミが大好きだから〜陽菜へ〜
ヒカリの歌が終わると、
スタッフに促されておれはステージに向かった。
大きな歓声と、
まぶしい照明で一瞬ひるんでしまったのは秘密な。
だけど、
思った以上に俺の心は平常心を保ってて。
しばらくすると会場にいる人の顔もなんとなく見えるくらい落ち着いてたんだ。
そして探してしまう、顔。
あ。。。
見えた顔に、思わず笑顔がこぼれそうになる。
俺はごまかすようにうつむいて、それからは見ないようにした。
てか、がんばった。
だって、絶対に間違えるし。
だから、来るな、って言ったんだぞ。