キミが大好きだから〜陽菜へ〜
俺や紺野が座る席と、陽菜たちのいる席は少し離れてて、
俺は隣の椅子をみてため息をついた。
本当はここにあいつがいてほしい。
今はかなわないことかもしれないけど。
「haru~」
ボスンッとあっさり俺の視線の先に座ったのはヒカリ。
なんか、最近どんどんキャラがおかしくなってきてると思うのは俺だけか?
そりゃ、自然に自分を出せ、とは言ったけど。
妙に俺はいらいらして目の前のカナッペをつまんで口にほおばった。
隣でヒカリがぺらぺらとしゃべりだす。
「ほら、やっぱり。カズマと彼女付き合ってるんだよ。でもやるよねぇ。あのカズマが・・・。彼女何者?ね、haru知ってる?」
俺の彼女だよ。
てか、しゃべんな。
俺はわざと隣の紺野のほうを向いた。