キミが大好きだから〜陽菜へ〜
二人の間の甘い空気が変わったのはその時。
陽菜がふいに体をこわばらせたから、俺も彼女の視線の先を追う。
・・・ヒカリ。
ヒカリが呆然とこちらを見てたっている。
バレタ。
でも、俺は隠したくない。
別に悪いことをしてるわけでもない。
あっさり陽菜のことを認めた俺に、ヒカリは何も言わずに中に戻っていった。
陽菜?
もしかして震えてる?
「大丈夫だよ。俺が守るから」
大丈夫。
俺はもう一度陽菜をゆっくり抱きしめた。