キミが大好きだから〜陽菜へ〜
そんな時に紺野。
さすがは紺野。
今日のライブについて熱く社長に語りだした。
他のスタッフからも感想が飛び出す。
特に評判がよかったのはあの曲。
陽菜に向けてうたった、あの曲のことだった。
悪いけど、売り出すつもりも、もう一度みんなの前で歌うつもりもさらさらない。
もし社長命令だとしても、俺は歌わない。
今日はどうかしてたんだ。
つまらない嫉妬で、歌わずにはいられなかっただけで。
と、俺はちらっとカズマの顔を見る。