キミが大好きだから〜陽菜へ〜
俺はそっと陽菜の手を握って
空に向かって叫ぶんだ。
俺の気持ちを。
俺の決意を。
「ゆぅさん、俺めちゃくちゃ陽菜が好きです!」
陽菜、聞いてほしい。
「アメリカから帰ったら・・・陽菜と・・・陽菜さんを俺に下さい!」
言った。俺。
それから俺はびっくりしたように固まる陽菜の方を向いて
静かに伝えた。
「陽菜、いつか俺と結婚してくれる?」
やばい。
俺余裕もうない。
俺は陽菜を抱きしめて高鳴る胸の鼓動の中、
「返事は?」
なんて余裕ぶっこいて聞いたんだ。
本当は、俺も泣きたいくらいに感動してて。
自分のプロポーズに感動してるなんてどうしようもなく間抜けな男だけど。
ゆぅさんと、陽菜に自分の気持ちを素直に言えたことが
こんなに嬉しいなんて。
こんなに幸せなことなんて、思いもしなかったからさ。
許してよ。