キミが大好きだから〜陽菜へ〜
紺野?
いつものお説教か?
なら聞かねぇぞ。
俺はちゃんと曲も作ってるし、渡米の準備も着々と進んでるはずだろ?
・・・
「haru、これを見ろ」
へ?
紺野が差し出した一枚の紙切れに俺の目が点になった。
「これ俺ん家じゃん」
そこには俺の住んでるマンションの玄関が撮られてる。
「よく見ろ」
「・・・あ~~っ」
これ・・・
「そうだ。お前やられたんだよ。あんだけ気をつけろ、って言ってたのに」
そこには俺と手をつないでる・・・陽菜の写真が小さく映ってた。