キミが大好きだから〜陽菜へ〜
「でもさ、こんなんで相手誰かわかんないじゃん」
俺はその写真をはじいて紺野に聞いてみたけど。
「そのマンションはお前のだってもうばれてるわけだし、まぁ今から叩かれるとしたら相手が誰か、っていう追及だろうな」
俺の顔から急に血の気が下がった。
「やっとわかったか?事の重大性が。お前だけの問題じゃねぇんだよ」
「紺野・・・」
「ただ、お前の言うとおり多分これだけじゃ誰かは分からないと思う。だから、お前もこれまで以上に気をつけろよ」
「あぁ・・・」
陽菜に危害がいかなければそれでいい。
「分かってると思うけど、もうお前のマンションで陽菜ちゃんと会うのは禁止だ」
分かったよ・・・。
「紺野・・・ごめんな?」
「俺に謝るな。これからしばらくうるさくなるだろうけど、相手のことを聞かれても知らぬ存ぜぬで通せ。それがharuにとっても最善の方法だと思うから」
「わかった」
けど、陽菜にはちゃんと伝えなきゃいけない。
俺が絶対に守るから。