キミが大好きだから〜陽菜へ〜
店の扉を開けたすぐそこに立っているヒカリの瞳は潤んでて、
俺は「まぁ入れ」と店の方に誘導しようとしたんだ。
都合よく、外からはここが見えない。
ヒカリは俺の手をとってまっすぐ俺を見つめた。
「haru、ずっとずっと好きだったの」
俺は正直、なんでこんな時に、と思いながら言葉を返さなかった。
これが俺の答えだよ。
「・・・なんであの子なの?」
急に低くなったヒカリの声になんだかぞくっとしてそむけた顔をヒカリに戻したんだ。
あいつの顔はすげぇ青白くて。
「あの子がいなければ、haruは私を見てくれるんだよね」
俺は驚きで声も出ない。
こいつ、なんかやばい。