キミが大好きだから〜陽菜へ〜

空の上から



白く、ふわふわした雪がひとひらふたひら降っている。



俺は、


俺たちは、しばらく声を出すのも忘れてその雪を見ていた。



雪の朝。



きっと雪が音を吸い取ってるんだ。



ウソのように静かな世界。



こうしてるとまるでこの世界に俺と陽菜だけになったかのようにも一瞬思えて、



俺の口からふっと笑いが出る。



それも悪くないのかも。




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