キミが大好きだから〜陽菜へ〜

まだ、時間はあるよな。



俺は久しぶりにスタジオに向かう。



「お、サンタ陽斗だ」



「カズマ!・・・ってサンタってなんのことだよ?」



ハハハ、と笑ってごまかしやがって。



「カズマ・・・昨日ありがとうな」



「いいよ。そんなこと・・・・あ、そうだ」



笑って通り過ぎかけたカズマが俺を呼び止めた。


声のトーンが落ちる。


「お前、ヒカリのこと聞いたか?」


「いや?」






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