キミが大好きだから〜陽菜へ〜
話をしてた時間はあっというまにすぎさった。
陽菜に声をかけたのは、確か…ゼミで陽菜と一緒にいた女、か?
あからさまに俺と陽菜を怪訝そうに伺ってから、陽菜に誰かが迎えにきてる、って伝えにきたみたいだ。
ゴショゴショと内緒話。
聞くつもりなんてさらさらなかったけど、
「…カズマさん…」
ん?
カズマ?
まさかね。
まー、あいつも有名だしな。
おかしくはないけど。
ただ、その時に
カズマのあの嬉しそうな笑顔をなぜか思い出していた。