キミが大好きだから〜陽菜へ〜

「陽斗・・・」


カズマが声にならないような声で俺の方に視線を向けた。



「陽菜は・・・?どこにいるんだよっ!?」



俺の大声に、



泣きながら答えたのは舞で、



「カズマさん家に警察から連絡があったんです。倉庫で陽菜が・・・陽菜が倒れてるって」



俺の上がった息の音だけが廊下に響いてる。



舞はこう続けた。



「倉庫で、機材が落ちてきて下敷きに・・・意識が・・・意識がなくてっ」



泣き崩れる舞はカズマに支えられて椅子に座らされた。



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