キミが大好きだから〜陽菜へ〜
ようやくカズマが静かに話した内容。
「頭を強く打ってるらしいんだ。今、先生が診てくれてるけど・・・状態は・・・あまりよくないって、さっき・・・」
なに言ってんの?
なに言ってんだよ。
「陽菜は?陽菜に会わせてよ」
「陽斗・・・・・・」
「陽菜?・・・陽菜~!?」
廊下に、治療室の扉に、
彼女の姿はなくて。
なんでいないんだよ。
約束したんだよ。
雪降ってるぞ。陽菜。
陽菜・・・
陽菜、ツリー・・・ツリー見にいこう・・・