キミが大好きだから〜陽菜へ〜
「陽菜〜〜・・・っ、ヒナ・・・・・・ヒ・・・ナ・・・」
「陽斗、落ち着けっ」
カズマが俺を壁に押し付ける力が強くて、痛くて
俺は空を仰いで、
これが現実だって事を思い知らされるんだ。
閉じたまぶたの裏には、
今朝の真っ白い彼女が浮かんでて。
彼女は笑ってる。
一番俺の好きなあの笑顔で。
それがすごく嬉しいはずなのに、
俺の目からは涙が零れ落ちるんだ。
陽菜・・・・・・。
陽菜、ごめん。