キミが大好きだから〜陽菜へ〜
陽菜、何してるんだよ。
帰ろう。
そしてこれからはずっと一緒だから。
「陽斗!やめろっ」
カズマに腕を掴まれて気づくと、俺は陽菜のつけてる呼吸器や、モニターを取り外そうとしていた。
「陽斗・・・お前・・・」
なんで止めんだよ。
あぁ、これは夢か。
もう少しで醒める夢だ。
きっと目が覚めたら「まだ寝てたの?」って笑ういつもの陽菜がいて。
「陽斗・・・しっかりしろっ」
カズマ、俺はいつもどおりだよ?
陽菜に会いに行くんだ。
・・・あぁ。
きっとあのツリーのところへ先に行ってるはずだから。
廊下に出た俺をカズマが壁に押し当てた。
「しっかりしろっ。陽斗・・・」