キミが大好きだから〜陽菜へ〜
とまった時間
それからの数日。
俺は何を考えていたのか、はっきりは覚えていない。
けど、少しでも陽菜のそばにいたくて。
できるだけ、ずっと彼女の手を握ってたことは覚えてる。
今から考えれば、陽菜の容態が落ち着いたことも
俺に冷静な考えを与えてくれた要因だと思う。
ただ、陽菜が眼を覚まさないことは、医者も首をひねってた。
でも、
俺は絶対信じてる。
陽菜がまた笑ってくれるって。
「おはよう」なんて起きてくるんじゃねぇの?とか。
そうとでも考えなければやってられなかった。